じゅて~む エッセイ編 第119夜
こんばんは。
じゅて~む。
ご無沙汰だったな、すまない。
だが信じてくれ、俺はあんたらを愛している。
その証拠に毎回じゅて~むと言っている。
フランス語の辞書をひいてごらんなさい。
俺があんたらを愛している事がわかるはずだ。
だが、今夜は時間が無い。
今夜は「あらすじ」も「自己紹介」も割愛させてもらう。
俺は達太。
元気な39歳会社員、メタボリックシンドローム。
似ている七福神は布袋尊。
日曜のみエッセイスト、
だが10月の日曜は、まるまる、
11月は今夜まで、エッセイをサボっていた。
宣言しよう、エッセイの発表はしばらく無い。
愛が枯渇したわけではない。
クリスマスイヴや大晦日など、大事なイヴェントには舞い戻ろうと思う。
手短に理由(ワケ)を話そう。
俺は今、入院中だ。
お医者様にエッセイの更新を強く咎められているんだ。
俺は今、病院をこっそり抜け出してきている。
カツ丼を食べたくて、だ。今、カツ屋だ。カツ屋でPCを広げてエッセイを発表している。
だから時間が無いという訳だ。
いっときの俺との逢瀬を楽しむように。いいね?
なぜ入院中か。
話は10月1日に遡る、俺は高速のパーキングにいた。
何をしていたかって?
カツカレーを食べていた。
どこへ向かっていたかって?どうだっていいだろう、女の元へ、とでも言っておこう。
カツカレーを無事に食べ終え、俺が愛車であるランボルギーニに戻ろうとしたときだ。
(本当はランボルギーニになど乗っていないが・・・)
俺の目の前を、俺の顔の半分ほどのボールが、
ぽんぽん跳ねていくではないか。
俺は嫌な予感がしたんだ。
そして俺の予感は的中しやがった・・・。
跳ねるボールを追いかけ、4歳の男の子が飛び出してきた・・・!
しかも運悪く、男の子めがけて、暴走トラックが突っ込んでくるではないか!
ここは高速のパーキング、国家や警察が介入していない無法地帯と聞く。
その証拠に、なんだあのガソリンの値段は。
俺は右手にカツカレーを、
左手にメンチカツとご当地豚まんを持っていたが、
そんなことに構っていられない、
さっきカツカレーは食っていた?
野暮な。2杯目だ。察しろ。
「危ない!!」
そう叫び、俺は、男の子に体当たりを喰らわす。
「なんで俺はこいつを4歳とわかったんだろう」
ピンチのときこそ頭が無駄に回る、皮肉なことだ。
男の子は無事に、吹っ飛び、生垣のようなところへ。
俺は安心する。もうあの4歳児は大丈夫だ。
ママを大事にしろよと。
しかし。俺の人生もここまでか。
短かい人生だった。39年間、本当によく食べた。
大事な人がたくさんできた。女はもちろん、男にも、目上の人にも若者にも、
恵まれた。エッセイも書いた。童話や昔話にも登場した。
最近はLINEスタンプにもなった。薔薇の美しさを知った。音楽を愛でた。
俺の走馬灯はカツ丼だらけなんじゃないか、くる日もくる日も、
食べたからな、と、俺が覚悟を決めたその時!
暴走トラックが、俺の目の前で、ピタっと止まったのだ。
俺は一命を取りとめた。
だが、次なるピンチ。
男の子に体当たりをしたときにバランスを崩したのであろう、
俺の右手はカツカレーまみれだ、
「ぎゃあ、熱い、焼けるようだ!」
俺は叫ぶ。火傷だ。
続いて俺は左手も熱いことに気付く。
「ぎゃあ、熱い、焼けるようだ!」
なんと、左手まで、メンチの肉汁と豚まんの肉汁で、火傷しているではないか・・・!
以上が、俺がお医者様にエッセイを禁じられているいきさつだ。
両手の大火傷だ。
だが安心してもらうのは、まだ早い。
俺はカツカレーとメンチと大豚まんによって大火傷を負った。
暴走トラックは去って一命は取り留めたものの。
二度とエッセイの書けない体になったってわけだ。
エッセイは両手が命だからね。
じゃ、どうやって今、このエッセイ書いてるんだ?ってね。
カツ屋の割りばしで、だ。感動してくれ。
これが俺が10月まるまるエッセイできなかった理由だ、許せ。
ところが!
10月1日、季節は秋、油断した。
冬眠前の熊が、カツカレーの匂いを嗅ぎつけ、俺に襲いかかってきた。
パーキングなんて、だいたいが里山が近い、ぬかった・・・!
俺は大火傷を負った両手を、熊に食われてしまう。ああカツカレーまみれが為に。
「やめろ、これはエサじゃない、俺のカツカレーだ、俺の目を見ろ、俺は味方だ!」
と、熊に語りかけるも、冬眠を目前にした熊は凶暴そのもの。
皮肉にも俺には熊の気持ちが手に取るようにわかる。
俺なら嫌だ。12月~3月、カツ丼や焼き肉を食えないなんて、嫌だ。
冬なのに鍋を食えないなんて、最悪だ。
理性が売りの俺だって凶暴化するだろう、カツ丼おあずけの前では。
で、気付いたら病院だったってワケだ。
クリスマスまで俺に会えなくて、すまない。
クリスマスまで俺に会えないからといって、
「そんなん喪中同然だ!」とヤケになって、喪中はがきを出すなよ。
特に女性読者、メス薔薇たちよ。喪中はがきではなく、年賀状を出せ。
喪中はがきは、いざという年まで、とっておけ。
最後に。
しばらく会えないから歌をプレゼントしようか。
YUKIの「スタンドアップ!シスター」なんてどうだ。
やばい。俺もなまったな、YUKIの名字が思い出せない。
なにYUKIだ、彼女は。
まさかの宮村姓。
宮村YUKI。
意外やしっくりきたな、
元JUDY and MARYの、宮村YUKI。
YO―KINGに怒られてみようじゃないか。
♪始まるわ、シスタぁ~♡
カミアップ、スタンダップシスタぁ~♡
立ち上がーれ、火を点けたげるから~♡
立ち上がーれー、あたし(達太)がついてるわー♡
生き残れ!!遊びを続けよう。
じゅて~む!!!
本気の、じゅて~む
脱稿したらエッセイするが、春に、オフ会銘打ってブルーカフェなんかで会おう。
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