じゅて~む エッセイ編 第118夜
あらすじ
富山県在住のエッセイスト達太は、実はエッセイストであるのは日曜だけ。
月曜~金曜は会社員。
ビルの14階でサラリーマンをし、一日に何度も1階の食堂へ何度も足を運び、生姜焼き定食とうどんを食べたり、焼き肉丼を食べたりしている。
それゆえ達太は、ビルに出入りする人間の中で、一番エレベーターに乗っている自信がある。
「俺ほどエレベーターを乗りこなしている人間はこのビルには居ない。」
1階の食堂でカツ丼を食べながら、エレベーターで14階にぐいぐい登っていく自分を想像し、
達太はうっとりする。
そして日曜。
達太はエレベーターには一切乗らずに、エッセイを書き始める・・・。
俺は達太。39歳。
徳川家康のそっくりさんだ。
埋蔵金のありかを俺に聞いてみてごらん。
饒舌にお答えしよう。
だが君がその金で寄付や起業などではなく、悪い事を企んでいたり、女遊びをしようとしている場合。
俺は埋蔵金のありかを、言わないだろう・・・。
ところで。
俺は今、とある悩みを抱えている。
エッセイを縦書きできない?
それはもう諦めかけている、安心しろ。
書籍化を待つという解決策も、既にある。安心しろ。
じゅて~むがなかなか教科書に載らない?
これについても、もう諦めかけている。
ちなみに、この悩みの解決策も、まずは書籍化が先じゃねえか?違うか?
と考え、どっしり構えて悩み貫いている。
じゅて~むの書籍化が遅い。
それもそうだね、これについては悩んじゃいるが、諦めていない。
書籍化については解決策があるし、もう実行している。
平日エレベーターの乗る回数を増やす。定時以降もエレベーターにお世話になる。
ついてこい。
つまり、残業代を稼いでいる。その金で温泉へ行く。
焼き肉食い放題は慣れっこだが寿司食いたい放題もしてみせる。
では、悩みとは一体・・・。
俺は一休さんが心配だ。アニメの一休さんだ。
幼い頃、俺がガキ大将でもないのにガキ大将の体格を持っていた頃から、
ずっと心配している。
が、最近特に心配になってきた。
このエッセイ内で実は初めて言及するが、現在2022年、
すごく流行しているもんがあり、食ってるとき以外はマスクをしている俺達は。
このエッセイを、その流行でコントライブができない人間が、
パソコンの中に実現しないコントばかりが貯まっていく淋しさを紛らわすために開始したと思っている方もいるだろう。
それは大きな間違いだ。
俺は達太、39歳。会社員。コントライブとは無縁。
淋しさは薔薇の香りや、女から漂う薔薇の香りで紛らわせるに限る。
脱線したな。
つまり、一休さんのとんちに入る際のルーティーン。
両手の人差し指をペロっとやって、
丸坊主のこめかみに、くるくると塗る。そして、とんちが浮かぶ・・・。
昔から汚いと思っていたが、彼の勝手だと目を瞑っていたが、
自分を大事にするんだ、コロナなめてんのか母上様が悲しむだろう!
彼を助けなければ!
俺は一休さんの世界へ。
もちろんアニメの。
いたいた。一休さんだ。生で見ると、やはり子供。可愛らしいではないか。
目もキラキラしている。
そして相変わらず、とんちで解決しようとしている。
一休「それは困りましたね。よし!わたしが解決しましょう!」
達太「一休くん。よしなさい。」
一休「誰?、、ですか?!」
達太「まずはその人差し指をしまいなさい。ウインナーにして食っちゃうぞ。冗談だ、安心しろ。」
一休「ウインナー??」
達太「俺は達太。39歳。平日は会社員。会社ってわかるかい?」
一休「わかりません。」
達太「俺にもよくわからないが、1階に日替わりや生姜焼きを出す店があり、奇麗な女性がたくさんいる場所だよ。」
一休「最高じゃないですか。」
達太「煩悩は捨てたはずの君に、そんな事言わせて、悪いね。」
一休「はい。」
達太「はい。とはまた可愛くないが可愛いな、正直で。今度頭を撫ぜてやろう。カツ丼にしないかい。」
一休「今からですか?」
達太「そうだ、今、すぐだ。近い将来、疫病が流行る。それからじゃ、遅い。」
一休「それはいけない。和尚さんに知らせなければ!」
達太「だが安心しろ。今は室町、だから2020引く、1369や1395だから。えっとだね。」
一休「計算しましょうか。(両手の人差し指を舐めようとする)」
達太「辞めないかね!!(達太、一休さんを後ろから羽交い絞めにする)」
しまった。俺としたことが、若い命を助けたい一心で、かの有名な一休さんを、
羽交い絞めにしてしまった。
達太「カツ丼にするんだ!」
一休「なぜ、カツ丼、お放しください!」
達太「一休くん、君は、怖いんだろう?人差し指を舐めて、丸坊主のこめかみにくるくるしないと、考えがまとまらないようで、怖いんだろう?」
一休「とんちと言って下さい! あと、クン付け、辞めて下さい!呼び捨てか、さん付けで!ああ年上の方にすみません!」
達太「こちらこそ、すまなかったね、一休。礼儀正しい君に、さん付けにしろなんて、言わせ。心が痛んだろう。すまなかった一休。で。なんだっけか。」
一休「え、忘れたんですか?」
達太「ああ。色々ありすぎて。まずは、一休、一回、君から離れていいかい。暑い。」
一休「もちろんです。放して下さい。」
達太「はい。ああ暑かった。」
一休「ありがとうございます。」
達太「まずは。何からだ。忘れたな。あ!ウインナーを知らなかったな君は。ウインナーとは、フランクフルトに劣るソーセージだ。 他、質問は?」
一休「疫病が流行るのが、近い将来と仰いましたが、650年ほど余裕があります。」
達太「そうか。安心したな。」
一休「はい。」
達太「・・・・・・」
一休「???」
達太「さよちゃんとか新右衛門さんは?」
一休「はい?」
俺達は十分に疲れていた。
よだれクルクルを封じられたのもあり、一休も俺も思考が停止してしまった。
俺は一休に、未来の子供達は合格したいときや試合に勝ちたいとき、カツ丼を食べるんだと教えてやり、とんち前に縁起を担ぎたい一休にぴったりだと考え、
とんち前は毎回カツ丼を食えばいいんだよ、と教えてやりに、室町時代に来たのだ。
徳川家康の恰好で。
だが、俺は、そんなことしたら一休が俺みたいじゃねえか?
日に何度もカツ丼を食って暮らすなんて、俺じゃねえか。
と、よぎり、あと、疲れて、一部始終を一休に説明できそうに、ない。
じゅて~む
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