じゅて~む エッセイ編 第116夜
【あらすじ】
N県新潟市やN県長野市でコント台本を書いたり、お芝居の台本も書いている江尻晴子が、架空の男性・達太としてエッセイ連載にチャレンジ。
脚本オファお待ちしてます!
人数、時間、なんなら物語のあらすじまで、自由にオーダーして頂いて大丈夫です。
謝礼は、欲しいです。でも相場がわかりません。オーダー時に相場を教えて下さい。
話を戻して、そして、達太の外見は、音楽家のバッハを醜くし、ヤル気を失くさせたものにそっくりであった・・・。
まずは自己紹介から。私は達太。39歳の会社員。
日曜はエッセイスト。私の好きな行いは一日一善。
私の好きな大会は花火大会。
私の好きな緑色は、黄緑色。
私の好きな紳士服屋のセールは70%オフセール。ネクタイを買う。
私の好きな髪型は、無い。
私の好きなカレーはカツカレーなどなど。
ちょっと待て。物凄い違和感だ。好きな行い「一日一善」について。
一日に一個?大きく出たな。
そんなわけねえだろ。もっとできるだろう。起きていれば。
11時に起きて。ぼうっとしながら出前の天丼を食べ。蕎麦も食べ。
腹いっぱいでソファに横たわり、また眠ってしまう。起きたら17時。
そういう日の目標としか思えない。起きていない日の。起きていない日はそりゃ一善で十分。では起きている日は?朝7時~夜22時起きていて一善は、少なくないか?地獄に落ちやしないか?
まあいい。
今日は、私がミステリアスである最大の要因、
「俺は運転免許を持っているか、持っていないか」
について、ついにヴェールを剥ぐんだったな。
ヴェールを剥いだ途端、私は神秘的でもミステリアスでもなくなる。
そうしたとき、何が残る??何も残らんさ。
せっかく高木ブーや徳川家康や音楽家バッハに似ているのに。宝の持ち腐れだ。
だから俺は、今日は自分のことを私と言っている。連発している。
私っていうと、なんかいいだろ。ミステリアスを補填し、無個性に陥るのを予防している。
私は達太。
隣の国からやってきた雰囲気がある。
「私は達太。この国の揚げ物料理の代表はなんですか?」
または。光る竹の中に、美しい着物を着て眠っている俺が言いそうだろう。
まるで私はかぐや姫だろう。
楳図かずおファンの方は「わたしは慎吾」みたい!と沸いただろう。
運転免許は持っている。
言ってしまったね。
六日町自動車学校で14日間の合宿で取った。
ついに私達太のヴェールが剥がれました。
私達太がミステリアスではなくなったばかりではなく、
今夜のエッセイでやることが、なくなってしまったな・・・。
最悪の事態発生か。やることがない。から、来週やること決めてもいいけど、
今ここで決めたら、他楽しいことやりたくなったときに、それが再来週に持ち越してしまう。それでいいなら。来週やること決めてもいいが。
さて。ふざけるのはやめだ。面倒くさいモテる男を演じたまで。
実は私、達太は今回の一件で、今まで忘れていた大切なことに気付いた。
ありがとう。私、六日町自動車学校の卒業生です。
このエッセイが書籍化されたら、真っ先に六日町自動車学校に、寄贈したい。
毎年、講演会を行うのも、いいな。
六日町自動車学校が輩出した有名人というわけだね。
寄贈、してみたかったんだ。楽しみだ。待ってろ六日町自動車学校。
新潟にある大学の落語研究部には?との質問はやめてくれ。何故俺が。
俺の浴衣姿はイケるからか。腹が立派で浴衣が似合い。それに俺は徳川家康だからか。
それは認めよう。だが。俺は足が短く太いので正座はできない。
また首が無いため、左右に首をきって演じ分けも無理と思われる。
だから座布団の上に仰向けに寝転がって、天井を見上げて、
眼だけ左右に動かす落語しかできないため、客席から見たら俺がただ寝ている時間となる。
しかも俺はぼそぼそ噺そうと思う。覚えているか自信がないからだ。
「子ほめ」、という10分の落語がある。つまりは。仰向けで虚ろな表情の着物の俺を10分見る落語だ。県民会館で。
「明烏」30分ある。俺が吉原デビュする噺だ。メス薔薇読者に申し訳ない。
しかしご安心を。俺が30分寝転がっているだけだ。おいらんに妬く隙など無い。
「つる」、短かい落語だ。急に大声で「つー!るー!」など言う場面がある落語だ。
俺は基本、仰向けで寝ておりぼそぼそ何か唱えているスタイルの落語だ。
だから寝転がっている俺から急に時々「つ~~~~」「る~~~~」という音がして、
面白いはず。
だがよくない。7行前に「噺す」と表現したことも、叱ってもらおうじゃないか。
ゑちご亭宮村達太は、先輩の奢りで運動部が食う量の唐揚げ定食を食べまくったのち、
1年の夏には破門されるだろう。仰向けで寝転がって落語をするという理由で。
俺はせいせいする。
俺は扇子を使ってエアーでカツ丼を食うために大学に入ったわけではない。
カツ丼をしっかり食べたい。あーせいせいした。
「これからは本物の箸でしっかりカツ丼が食えるってぇわけだ!!ちきしょうめ。」
そんな俺の目には涙。青春だな。
理解頂けただろうか。俺と落語研究部の因縁。寄贈は夢のまた夢。
俺は、誰が何と言おうと六日町自動車学校の卒業生だ。
俺の自己紹介に追加だ。
自己紹介の似ている有名人の手前に配置しようと思う。
「俺は達太。39歳の会社員。
日曜はエッセイスト。
六日町自動車学校の卒業生。
似ている有名人は音楽家のバッハ。
と言いたいところだが、俺の方が断然バッハより醜いし、
曲もバッハのが断然上。
今朝、カツ丼とカツカレーを食べ比べたのだが、
どちらも米とトンカツを使った料理なのに全然味が違って・・・・・・・」
結局、長くなったな。
途中から私達太と言うのが億劫になり、俺と言うようになったな。
ひとつの物語の終わりだ。「私達太」物語。立ち会って頂き、
じゅて~む
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