じゅて~む エッセイ編 115夜
【あらすじ】
N県新潟市やN県長野市でコント活動をする集団の、
コント台本を担当している江尻晴子が、架空の男性・達太としてエッセイ連載にチャレンジ。
そして、達太の外見は、39歳にして、天下をとった頃の徳川家康公にそっくりであった・・・。
俺は達太。39歳の会社員。
日曜はエッセイスト。
外見は、そうだな、誰かに似ていると言われたことは、実は無いな。
高木ブー氏に似ていると自分じゃ思うんだが。
七福神の布袋尊にも似ていて、初めて布袋尊を見たときは、
笑ってしまったんだが。
言いづらいのかも、しれないね。
俺自身は言ってもらって一向にかまわない。
謙遜は一応する。
「似てますか?初めて言われますね。
高木ブー?ドリフターズの?
いや申し訳ない、願ったり叶ったり。ドリフには一回出てみたいけどもね。
いやしかし。初めて言われたな。
はい?布袋様。
ギタリストの布袋?
ほう。七福神の。
驚いた良かったそっちで。、布袋ファンこそ布袋は呼び捨てにしそうだから。
様、付けてるこの人、と。
YAZAWA、ヒロト、ボブディラン、布袋、チバ、ハル、
普通そうだろ。
いやしかし布袋尊に似てるも初めて言われたな。
ボブディランは違う、だな、すまなかったね。」
さんざん脱線した俺は、やっと七福神の布袋様の話題に戻る。
しかも俺は、すっとぼけて、似ていることを自覚しているのに、
布袋尊と弁財天を区別できてないフリまでする。
「女性と間違えられたのなんて、何年ぶりだ?
赤ちゃんとき以来なんじゃねえか?
いや有難い。
は?弁、財?
すみません、俺は七福神ちゃんと全部言えないかもしれない。」
どうだ。
今度俺を見かけたら、気軽に「よく言うとジャムおじさんみたい」
とか「想像していたより高木ブーより可愛くない」など、
言って貰って、かまわない。
江尻さんに、そういう事を言って貰っても、かまわない。
喜ぶんじゃ、ねえか?
俺と間違えられたら。
いよいよか・・・と喜ぶんじゃ、ねえか?
さて。今日は何についてエッセイしようか。
今日、俺は決めてないんだ、何を書くか。だからフリートークだ。
114夜のように、草野マサムネ氏が歌う横で、スピーチをする準備はない。
質問をどうぞ。
無いなら俺から行こう。
俺、休日いつも何してたっけ?
いつも気付いたら日曜の夕方、寝て起きたら出社、最悪だ・・・
俺、何してたっけ??
俺の休日の過ごし方か。
エッセイストだ。
動物園や水族館に顔を出したりも、する。
水槽の中を悠々と泳ぐ俺を想像してくれ。
ご想像にお任せします。
ウミガメに跨る俺を想像してくれ。
いじめてないのに浦島太郎に注意を受けるだろう。
浦島「これこれ、亀をいじめてはいけないよ?」
達太「は?太郎。俺は水族館の催し
『ウミガメは本当に大きかった!浦島太郎になってみよう!』
に参加したまで。」
浦島「いいや、いけないよ。」
達太「太郎。俺はあんたになってみたいんだ。
亀を助けたり、竜宮城へ行って舞いを見て、
馳走をたらふく食べたいんだ。俺は太郎、あんたになりたい。
いいじゃないか、海の中でトンカツを一度食ってみたかったんだ。
海の中で食うトンカツはしょっぱいめかしら?とか。
ゥメルヘンな事を考えたいんだ。」
浦島「竜宮城ではトンカツは出されなかったよ、諦めなさい、
亀から降りなさい。」
達太「太郎。あんたは優しい男だ。
俺が竜宮城から帰って来て老けるのを、案じているんだろう。
俺の白髪を想像し、俺の白髭を想像し、迫にも面白みにも欠けると。
案じているんだろう。」
浦島「亀から降りなさい。」
達太「嫌だね。亀からは降りない。
俺は、玉手箱を、開けないよ。
俺は女との約束は守ることにしてるんだ。
女が麻婆麺を食べていたら、手伝ってやるし。
太郎はそういうとき、どうしてる?」
浦島「そういうとき?え。どういうとき?」
まあ。
俺は休みの日は、こんなゥメルヘンな想像をしながら、
水族館に顔を出したり、しているな。
浦島太郎との会話なんて、俺ほどロマンチックならば延々続けられる。
移動手段?
そうか。今まで俺の運転免許の有無については、ヴェールに包んできたが。
ついに。俺の運転免許の有無のヴェールを、剥ぐか。
剥いで、大丈夫か?
幻滅しないか?
俺がミステリアスである最大の要因、
運転免許を持っているか持ってないか、わからない・・・。
という。
次回、いよいよ、
俺が運転免許を持っているかいないかのヴェールが、
満を持して、
剥がれる!!じゅて~む。・・・・・ピンチ!
じゅて~む、ピンチ!
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