じゅて~む エッセイ編 第112夜
【あらすじ】
N県新潟市やN県長野市でコント活動をする集団の、
コント台本を担当している江尻晴子が、架空の男性・達太としてエッセイ連載にチャレンジ。
そして、達太の外見は、39歳にして、最盛期であり晩年の徳川家康公にそっくりであった・・・。
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こんばんは。俺は達太。
平日はいたって普通の、全盛期の高木ブー似であり、
晩年の徳川家康公そっくりの、
まるで前世はジャムおじさんのような外見の、
39歳の会社員。
だが日曜はエッセイスト。こんばんは。何度だって囁こう。こんばんは。
本日は地方によっては七夕だ。
織姫と彦星が、晴れていれば出会う。今日は俺は久々に物語に割り込もうと思う。
俺の登場で、織姫も彦星も、気が楽になるといいのだが。
ここで、なぞなぞ。
本日は8月7日。日曜。
俺は会社員でしょうか、エッセイストでしょうか。
二択。
会社員と思われる方。
挙手。
エッセイストと思われる方。
挙手を。
真っ二つに回答が分かれたな。
何故だ。
答えは簡単。
俺が、目の前にいないあなた方になぞなぞを投げ、
二択だと挙手させ、
数え、
勝手に半々の数にしたからだ。
俺だってこんなことを何故始めたか、わからない。
今、何が起こっているか全員で共有だ、おかしなことになっている。
誰かしらは冷静であってくれ。な?
本日8月7日は日曜。
平日は会社員で日曜はエッセイストの俺は、
今会社員でしょうか、エッセイストでしょうか。
答えはNOだ。
しまった。
ただ言いたい台詞を放ってしまった。
俺のせいで答えが真っ二つの最中だというのに。
「答えはNOだ。」
言ってみたくは、ありませんか?
悪 「イヒヒヒヒ、女を返して欲しくば、その食べかけのカツ丼を俺に譲るんだな。」
達 「おま!!どういった状況だ、よくわかんないなあ!今食ってるところだし余計に!」
悪 「げへへへへへ。だからよう。そのカツ丼を俺にくれたら、女を解放してやるって、
言ってんだよ!」
達 「(悪人が話している間にもカツ丼をどんどん食べ進めながら。)
だいたい、なんで定食屋でカツ丼を食べているときに女が人質になるんだ!」
悪 「がははははは。冷静だなあ。自分の女が人質にとられているというのに!」
達 「(悪人が話している間にもカツ丼をどんどん食べ進め、あと4口程度。)
美味い。」
悪 「は?今、なんて、言った?」
達 「(カツ丼を2口食べ、)
カツ丼本当に美味いなあ、って言ったんだよ!!」
悪 「女がどうなってもいいのか!カツ丼を、俺に譲れ!」
女 「助けて達太!金ならはずむ!」
達 「(カツ丼を平らげ)嫌だね!!」
女 「どっちに言ったのー!?」
悪 「俺の、カツ丼を俺に譲れに対し、答えはNOだ、というチャンスだったぞ、達太。」
達 「おや。そういえばそうだな。」
女 「ね、どっちに言ったの、あたし、助けて達太、金ならはずむって言ったんだけど!
それに対する『嫌だね』なの??」
悪 「この女、状況がブレるボケを知ってやがる。
あハハハハハ、俺の負けだよ、じゃあな、色男。」
達 「最後に。ひとつ。忠告だ。
悪役としてすべての笑い方を習得していることは認めるが、
統一した方が、いいさ。」
悪 「フっ。言うな。(また違う笑い方をしてしまった・・)」
達 「答えはNOだ。」
悪 「今じゃないな。でもそんな基準でいいなら、いつでも言えよこれからは。」
達 「長くなってきたな。」
悪 「だな。」
達 「〆てくれ。」
悪 「了解。」
・・・全っ然、織姫と彦星の話に辿り着かないじゃないか。
何事だろう。
俺も驚いている。
サッと説明しようか。
織姫は天帝という神様の娘で、
神様方の着物を作る仕事をしており、
それが真面目すぎて遊びに出ないので男性との出会いがない、
それを心配した天帝という神でありつつ織姫の父が、
これもまた勤勉な青年、彦星と結婚させる。
そして2人は相性が良すぎて仕事を怠るようになる。
さて。俺がどう物語に関与するか。
なぞなぞを始め、エチュードし、七夕には一切触れることができなかった。
まずい。
長引いている。
なんてエッセイらしいんだ。面白いじゃないか。ハプニングじゃないか。
今後、七夕が一切関係のない日々に、織姫彦星について、俺はエッセイする。
七夕関係なく2人を想うなんて、親よりも近しい。
短冊になんて書くかって?
面白いコントが書けますように?
友人たちが全員幸せでありますように?
そんなわけがないだろう。
「じゅて~む」
と書く。
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