じゅて~む エッセイ編 第110夜
【あらすじ】
N県新潟市やN県長野市でコント活動をする集団の、
コント台本を担当している江尻晴子が、架空の男性・達太としてエッセイ連載にチャレンジ。
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そして、達太の外見は、39歳にして、最盛期であり晩年の徳川家康公にそっくりであった・・・。
じゅて~む。
本日はスパイ小説風にゆく。
暗号として、このエッセイを送る。受け取ってくれ、読者諸君。
俺達は定食屋の「のれん」をくぐる。
メニュ、つまりお品書きにササっと目を通す。
「今日はきつねの気分じゃないな、たぬきで頼む。
それと、カツ丼も忘れず。」
店主はピンとくる。
宮村さん(俺達の苗字)、たぬきうどんを頼んだと見せかけ、
カツ丼もしっかり頼んでやがら。
・・・そして。ミッションだ。暗号文を預かったってわけだ。
この昼時のクソ忙しいときだってのに・・・!
「たぬき」、そんな天かすを散らしたうどんなんざ、
宮村さんが注文するわけが、ねえ!
つまり「たぬき」は暗号解読のヒント、「カツ丼」こそが注文だ。
見ろ、あの腹!たぬきうどんの柄じゃねえ、腹じゃねえ!
・・・では。読み解こうじゃないか。
簡単さ「た」を抜いて、読む。
店主は暗号文を読み解きにかかる。
ところが。
「うおおおい。
やっぱ今の無し!
タツ抜きで頼む。
カツ丼も、も一回頼んでおこうか!」
俺達が、注文を変更した。
以下、敵には普通のラヴレターにしか見えない、
暗号文だ。
俺達は、達太。
39歳の会社員だ。
日曜はエッセイストだ。
だが、最近は諸事情で火曜にエッセイストだ。
諸事情?
知りたいだろう。
俺達は、新潟市でやるお芝居に招待されたんだ。
しかも、女子高の教師役。
以下、予約できるサイトにとべる英語だ。
[劇団@nDANTE扱い 予約フォーム]
https://www.quartet-online.net/ticket/ento2dama?m=0sdibfh
英語をクリックして予約してみたか?英語のクリックが怖いか。
では。少しだけ、芝居の内容を披露しようか。
達 「おーーい。ほーけん。(竹刀を持って校門前)
その髪は、なんだ!」
ほ 「え。髪、ですか。」
達 「そうだ!さっき、そよ風が吹いた、でも、ほーけん、お前の髪は、
風になびいただけだ!吹っ飛んでない!
まさか、カツラじゃない、わけじゃないだろうな!」
ほ 「え。その、まさか、です。カツラじゃないです。」
達 「はあ??カツラじゃないだとお??
よし。よく薄情した!
お前は立派だ、将来ボートレーサーになる、行け。」
ほ 「ボート・・・?
あたし。ボートレーサーになっちゃうの・・・。
こんなに剣舞を頑張っているのに。
達太達先生なんて、きらい。」
達 「おおおーーーーい。ほーけん!
全部聞こえているぞ!
だが、お電話が遠くて、もう一度、頼む!」
ほ 「ほッ。全然聞こえてないじゃん。きらい、とか。
電話じゃないのに、お電話が遠くて・・・を使っちゃう程、
聞こえてないじゃん。ほッ。・・・きらい。」
達 「うおーい、ほーけん、俺達を大好きなくせに!」
ほ 「え。聞こえ、てる?」
白 「達太達先生、おはようございます。」
達 「うおう。白井じゃねえか。おはよう。」
[劇団@nDANTE扱い 予約フォーム]
https://www.quartet-online.net/ticket/ento2dama?m=0sdibfh
白 「ほーけん先輩をカツラと思うの、やめてもらえませんか。」
達 「なんだって?
今、やめたところだ。風で吹っ飛ばねえから、ほーけんの髪。」
白 「じゃあ、いんですけど。さて小道具でも作るか。」
達 「って。白井!
お前の髪も風で吹っ飛んでねえぞ!
お前も、カツラじゃないのか!?」
白 「はい。もちろんです。サラサラサラサラ。」
達 「信じられない!
カツラじゃない女子高生が、2人も、目の前に。」
白 「サラサラサラサラ。」
ほ 「半角にすると、サラサラは、更にサラサラサラサラ、ね!
トリートメントもコンディショナーも、必要ないわ、
半角なら!」
達 「お手上げだ。ほーけんと白井が何言ってるか、まるでわからない。
俺達の負けだ。これに懲りて、これからは縁起をもっともっと担いで、
もっともっとカツ丼を食べ、次こそカツてみせる。」
[劇団@nDANTE扱い 予約フォーム]
https://www.quartet-online.net/ticket/ento2dama?m=0sdibfh
以上。
今週末の古町です。
「えんとつシアター」というライブハウス跡地がシアター化された、
魅力的な地下で、俺達は女子高の先生達を演じます。
「音(女子版)~達太達が女子高の教師に?~」
という演目です。
俺達の作・演出の、中央ヤマモダン達作「風呂場まで持っていく俺達の秘密」
も、同時に上演されます。
「ほーけん」「白井」達は、この度より中央ヤマモダンの一員。
[劇団@nDANTE扱い 予約フォーム]
https://www.quartet-online.net/ticket/ento2dama?m=0sdibfh
ところで。
上手に「達」を抜けたか?
俺が大勢いるように見えるエッセイだったろう?
怖かっただろう、ごめんな。
だが「達」を抜いてみろ?
君が安心したなら俺達は嬉しい。
て。
え。
「達」抜いたら、
大勢の意味の「達」解消は嬉しいが、
俺、達太の「達」も抜けて、俺が「太」になってしまう。
達太の消滅。
まずったか。
じゃ、次の名言も、宙に浮くか。
今週末、本当に、放たれる台詞。
達 「あ、それはいいんじゃない?みんなで落語研究部作って、
コントばっか、やりなよ!」
じゅて~む
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