じゅて~む エッセイ編 第103夜「さよならではない」
【あらすじ】
N県新潟市やN県長野市でコント活動をする集団の、コント台本を担当している江尻晴子が、架空の男性・達太としてエッセイ連載にチャレンジ。
そして、達太の外見は、39歳にして徳川家康公にそっくりであった・・・。
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今夜は自己紹介どころでは、ない。
俺は達太、39歳。
エッセイストだ。
日曜日だけ。
月~金は会社員だ。
最近、20年間カツ丼や牛丼を食い続けたN県新潟市を離れ、富山県シン湊(シンミナト)に引っ越した。
事情としては、シン〇〇〇が流行っているからだ。
流行りに乗ってシンじゅて~むにしようかとも思ったが、やめた。
シン達太でもいいが、マクドナルドがそういったキャンペーンをやっていたので、俺がシン達太を名乗り、
万一にも訴えられたら、
いくら「吉野家」「すき家」「かつや」が俺側についても、負ける気がしたから、やめた。
だからシン湊に引っ越してみた。
明日から新しい仕事に就く。
だが。
そんなことはどうでも宜しい。
俺の月~金は、昼に出前をとって、その前後に仕事をしているだけ。
どこで何をしていようが、出前をとっていれば、変わりはない。
俺は俺。達太。じゅて~む。
問題は日曜だ。
エッセイストだ。
俺は財力もないし、エッセイストとして連載「じゅて~む」、を抱えているが、無料のブログサーヴィスを利用して、エッセイを発表している。
読者はみんな、お気付きではないだろうが。そうだ。
マガジンハウス系が運営しているとでも思っている読者も多いだろう。
だが違う。
CASAが似合う?
さんきゅ。
装苑だってイケるはずだ。
俺の死後、国語の教科書にも載るだろう俺のエッセイは。
だが、今現在のところ、当面、無料のブログサーヴィスでエッセイしているんだ。信じられないだろうが。
だが。
そのブログサーヴィスが、終了する。
いつ?
今夜だ。
もう、この様子で読者の皆さん、イコル「タツハルキスト」と逢うことは、叶わない。
タツハルキストの「タツ」部分は、いわずもがな、俺、達太の「達」だ。
「ハルキスト」部分は、村上春樹氏のファンの方々が「ハルキスト」と呼ばれているため、なんだが、じつは「ハル」部分には「晴子」の意味がある。
これまでうやむやにしてきたが、説明しておこう。
大丈夫だ、女性読者諸君、そういう存在ではない。
晴子とはPCが一緒なだけだ、暮らしてないし、じゅて~む仲ではない。
このことも、これまでうやむやだったな。申し訳ない。
大丈夫だ。女性読者諸君、貴女こそが、彼女候補だ。
俺の、薔薇だ。
愛している。
しまった!
男性読者諸君が妬いてしまうな、これでは。
貴方がたは、俺の、なんだ。
彼女候補ではないとすれば、なんだ、愛しているには違いない。
兄弟?
いや、兄弟ではない。多分。
男性読者諸君、いったい俺の何なんだ。
彼女候補じゃないのは、わかる。では俺の、何なんだ。わからない。
男性読者諸君は、俺の男性読者?
それとも俺の薔薇?
いや、俺の薔薇は女性読者諸君だ。
じゃ、何だ。
俺の、カツ丼。
なるほど。愛しているな。
しまった!
その場合、女性読者諸君が妬いて妬いて、泣くのではないか?
俺が薔薇とカツ丼、どちらを愛しているか・・・。
それを想像するだけで、女性読者諸君は、一晩泣きはらす。
では、女性読者諸君が安心して眠れるよう、女性読者諸君は、俺の焼き肉食べ放題としよう。
しまった!
そうしたらカツ丼である男性読者諸君が、「食べ放題」を含む女性読者諸君を妬みだす可能性が出てきた。
もう、どうしようもないな。
俺では収集が付けられない。
こんなに読者全員を愛しているというのに。
とにかく。終了してしまう。
今、ニューじゅて~むの準備中だ。
おや。偶然だが回収みたいなことをしてしまった。
変な夜だ。
最後の夜にはしない。
めるし
じゅて~む
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