じゅて~む エッセイ編 第52夜
【あらすじ】
N県新潟市やN県長野市でコント活動をする集団の、コント台本を担当している江尻晴子(39歳)が、架空の男性・達太としてエッセイ連載にチャレンジ。
タイトルの「じゅて~む」は愛しているという意味だが、架空の男性・達太が主人公の小説「じゅて~む」からの引用でもある。
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まずは自己紹介から。
明けましておめでとうございます。
昨年は本当にお世話になりました。
本年も宜しくお願い申しあげます。
本年が読者の皆様にとって、良い年になりますように。
じゅて~む
よし、新年一発目のエッセイも、絶好調だ。
実にエッセイらしい。
思っていることを、徒然なるままに述べ、文章にして楽しませる。
エッセイの真骨頂だ。
俺は、年が明けましたことを、おめでとう!と真剣に思う。
昨年、お世話になったと思う。
本年もよろしく頼むと思う。
そしてそれは、読者の皆様にとって良い年でないと、成し得ないとわかっている。
このようなエッセイに目を通せるような、時間的な余裕、心の余裕のある、幸せいっぱいの皆様でいて頂きたい、年間通して。どうか良いお年を。
だが。
これと全く同じ内容の絵葉書が、何通も自宅に届く。元日から、連日。
エッセイストの卵たちが、俺に添削を求め、絵葉書を送付してきたのだ。
しかも新年早々に。
なんてストイックなのだ。
しかも土日限定エッセイストの俺に、添削を求めるなんて、なんて可愛らしいのだ。
そしてエッセイの内容も、申し分が無い。俺の新年一発目のエッセイとモロ被りの内容だ。
牛の絵も、牛丼や焼き肉定食を連想させて、大変宜しい。
2021年と書いてあるのも、いつ発表したエッセイか分かりやすい、良いアイデアだ。書籍化されたときなど、読み手が想像しやすい。
俺は葉書を手に取る。
「100点 達太」
と書いて、返送だ。
添削依頼のなかには、俺の上司からの葉書もあったが、構うものか。
上司は、あくまでもエッセイストの俺に添削して欲しいのだ。
「お世話になりました」とのコメントなど、かえって失礼にあたる。
「100点 達太」
で統一だ。
達太39歳、会社員、健康年齢67歳、胴長短足、メタボリックエキスパートシンドローム、今年も宜しく。
じゅて~む
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