じゅて~む エッセイ編 第83夜 「イタリアンじゅて~む」
【あらすじ】
N県新潟市やN県長野市でコント活動をする集団の、コント台本を担当している江尻晴子が、架空の男性・達太としてエッセイ連載にチャレンジ。
そして、達太の外見は、39歳にして高木ブー氏にそっくりであった・・・。
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ボーノ!
ボーノだ!
ボーノ!!
失礼。
タツキストの皆さん、驚かれたことでしょう。
俺は達太。
イタリアに滞在中。
(下手すると、ハルキストの方までも、驚かれたかもしれない。)
なぜ、イタリアか?
じゅて~むを連呼する俺が、なぜフランスを出し抜いて、イタリアか?
仕事?
違います。
そんな訳ありません。
理由は簡単。
ダイエットのためだ。
俺は、出前や定食や大盛や、
弁当2個買いや、
自炊しながら総菜の揚げ物を食べることが得意なため、
また、運動を憎んでいるため、
腹が立派だ。
俺の長所だ。
しかし。
俺の、この自慢の腹が、愛する人を傷つけてしまったのだ。
「ご馳走さまでした!」
と、俺が心から「ご馳走」と慕い、wトンカツ定食を平らげた瞬間。
俺のベルトのバックルが吹っ飛んだ。
そして、パートのご婦人の、膝に直撃したのだ。
「あいたたた。」
パートのご婦人は嘆く。
俺にいつも定食を運んでくる婦人。
おそらく人妻。
しかし俺はこの人を愛している。
そしてイタリアへ来たというわけだ。
俺は、この腹を、少し凹ませようと思う。
イタリアといえば、パスタにピザ。
なんならジェラート発祥の地。
自然と瘦せ細ることができるという理屈だ。
ピザはペラペラ。
パスタは女性が好むことからも推察するに、美容に良い。
俺は美しくなり、帰国するだろう。
しかし。
パスタなんて、何年ぶりだ?
ハンバーグ&唐揚げ弁当の下敷きになっていた一口サイズのナポリタン以来かもしれない。
あれは確か、今朝だ。
ボーノ!
ピザも案外ボーノだ。
長靴の形をした国、イタリア。
長靴・・・、無理があるだろう。
俺には豚バラにしか見えないぜ?
イタリアの美女たちよ、
聞き逃すなよフランス語を。
じゅて~む
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