じゅて~む エッセイ編 第十六夜
【あらすじ】
N県新潟市やN県長野市でコント活動をする集団の、コント台本を担当している江尻晴子が、架空の男性・達太としてエッセイ連載にチャレンジ。
タイトルの「じゅて~む」は愛しているという意味だが、架空の男性・達太が主人公の小説「じゅて~む」からの引用でもある。
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まずは自己紹介から。
俺は達太。39歳の会社員。
似ているヒーローは紅の豚。ジブリの作品のヒーローだ。
前回の第十五回のエッセイは、「第十五夜」のプレッシャーで、断筆状態だった。
今回、第十六夜なので、調子がいいと思う。
今にも10倍盛りカレーにチャレンジできそうだ。
もちろん辛さは普通で頼む。辛さに挑戦する気はない。
さて。似ているヒーローがもう一人いたな。アンパンマン。
紅の豚は、見たことがない。
だが、せっかく俺に似ているヒーローを生んでくれたんだ。ジブリに感謝したい。
「ジブリ」の素晴らしいところは、真ん中に「ブ」とあるにも関わらず、ファンタジー作品が得意なところだ。
「ジ」で「ブ」ときたもんだ。
これ以上言わせないでくれ。ジョンレノンもイマジンイマジン言っていることだ。イマジンで頼む。
十字架を背負った名前をわざわざ付け、打ち勝つ。
ストイックだ。
俺でやると、「竜田揚げ」と名乗り、背の高いスラリとした男となることか。
フェンシング習ったりすることか。いやピアノか。
つくづく、竜田揚げなんて名前じゃなくて良かったと思う。
胸を撫で下ろす。
なぜ俺がジブリを見たことがないかというと。
アニメ漫画は、10分×3本か、15分×2本のリズムに慣れている。
コマーシャルの間に、ササっとたこ焼きを食べるのが面白いのだ。
しかし。ジブリ。2時間あるという。
その間、飲まず食わずは、健康に良くないと思う。
なぜ、2時間もあるのだろう。不思議だ。
まるで映画ではないか。
どうしたんだろう。
だが挑戦は嫌いではない。そうやって新しいスタイルを模索するのもよいだろう。
で、だ。
新しいアニメのスタイルに、俺も協力しないでもない。
コマーシャルが無いのであれば、たこ焼きを作り続け、ぽいぽい口に放り込み続ければいいんじゃないか?
2時間もたこ焼きを焼き続けるのは、それは大変だろう。
だが、たこ焼き屋にできて、俺にできないことはないと思う。
餅は餅屋に。俺はたこ焼き屋に。
は?
まあいい。
たこ焼きに飽きることはないだろう。
ジブリが流行るかもしれないな。
たこ焼き器が流行ったときに一緒に流行らせてあげたかったが、遅かったか・・・。
2時間あったら、俺なら何をするだろう。
女にでも会いに行くか。いや、面倒だ。焼き肉食べ放題。しかも女と。
じゅて~む
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